天然素材の防腐効果

食品包装材として用いられる天然素材には一定の防腐効果が認められますが、この防腐成分のみを抽出する試みが、現代科学の力で行われています。防腐成分だけではありません。着色、着香効果のある成分も同様に抽出します。これらの成分は所謂食品添加物として利用され、品質の保持や見栄えの向上に活かされます。また、それらの効用に欠ける人工包装材に添加する試みも続けられています。もちろん食品添加物である以上、安全性の確認も並行して行われます。天然素材から抽出された物質であっても、発癌性を有しないとは限らないのです。

日本の食品衛生法は、食品に添加する全ての化学成分を対象として、その使用基準を厳格に定めています。例えばクマザサから抽出される化学成分は保存料、酸味料、サリチル酸メチル、フェノール等、多岐にわたりますが、それらの用途、使用料などを制限しているのです。細かいルールとしては、人工包装材への添加が、中身であるところの食品に溶け出すような仕組みは認められていないことが挙げられます。いずれにしても、天然素材から抽出される化学成分は比較的安全なことから、抗菌剤、品質安定剤、保存料として大いに役立っているのです。

ところで、食の包装について探求し始めると、その奥の深さに驚かされます。そもそも人間は、衣食住が満たされない限り生きることが出来ません。特に食は毎日必要なものですから、大切に扱わなければなりません。そのため人類はその長い歴史の中で、常に食品の包装をめぐって知恵を出し合ってきたのです。

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