プラスチック静電気防止対策

静電気を除去する方法として、プラスチックに帯電防止性/導電性を付与する方法と静電気除去器を使用する方法の2つが考えられます。最初の方法には、①帯電防止方法には、一般に以下のような方法があります。一つ目は、“界面活性剤の表面塗布”によるもので、これはディッピングやグラビアコーターなどによるコーテイングにより、界面活性剤をプラスチック表面に塗布する方法です。カチオン系やノニオン系界面活性剤が主に使用されており、速効性が期待できる一方で、耐水性が不足しているため持続性の低下や表面のベタツキ・白化などの問題があります。二つ目に、“プラスチックの表面処理”が挙げられます。この方法は、酸処理・アルカリ処理による化学的表面処理やコロナ放電処理などの物理的表面処理は帯電性防止効果が認められていますが、改善の具合が低いため、次の“界面活性剤練込み法”と併用されることがあります。三つ目の“界面活性剤練込み法“に使用される主な界面活性剤には「ノニオン系」「アニオン系」「カチオン系」「両性系」界面活性剤がります。これらの界面活性剤の中では、カチオン系が一番効果あり、一般的に、カチオン系>アニオン系>両性系>ノニオン系の順になるとされています。また、食品包装に使用するフィルム・シートや容器の場合、使用する帯電防止剤として衛生面を考慮する必要が生じます。そこで関連団体である各衛生協議会では自主規制基準を設けているようです。4つ目には、”ポリマーブレンド(アロイ)“が挙げられます。水溶性プラスチックや親水性プラスチックをブレンドすることにより帯電性を除去する方法で、ABS樹脂系で実用化されています。最後に”導電性物質を添加“する方法です。カーボンブラック、カーボン繊維、金属繊維、金属粉などの導電性物質をプラスチックに練込むことにより帯電防止効果を得るものです。またここまでに挙げた方法以外でも、フィルムに無機のスリップ剤を添加して表面を粗面化し、真の接触面積を低減することにより帯電を減らす方法も考えられていますが、フィルムの透明性に影響が出てしまいます。次の”静電気除去器“を使用する方法として、使用される装置として、自己放電式除電器、交流式除電器、直流式除電器があります。自己放電式のものは、細い導電性繊維を束ね、一端をアースに他端を帯電体表面に接触させるという方式で、装置が簡単なためフィルム・ラミネーターなどで多用されています。交流式のものは、コロナ放電により正負イオンを発生させるタイプのものをいいます。

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