PVC・CPP

現在主流として使われているポリ塩化ビニル(PVC)や無延伸ポリプロピレン(CPP)は、透明で内容品をチェックできるというメリットがある一方で、紫外線の遮断性も低いため、耐光性の低い製剤には不都合となっています。この場合には、着色顔料を添加した遮光性材料が適用されます。熱可塑性樹脂のシートは、真空成形、圧空成形、プラグアシスト成形などの熱成形によってトレイやカップなどに成形されています。PTP(Press Through Package)などのブリスター包装材の成形も同様にシートの熱成形によって行われます。PTPポケット部分のシート厚さは、その透湿度に大きく影響を与えるため、PTPポケットの成形状態が大変重要なポイントです。真空成形、圧空成形、プラグアシスト成形で成形したPTPポケットの厚さ分布の均一性は、空成形より圧空成形の方が良好で、プラグアシスト付きでは一層良好となります。PTP包装機に採用されているPTPポケット成形方式には、真空を利用してシート成形を行う“真空ドラム成形方式”と、圧空(エアーブロー)を利用してシート成形を行う“圧空平板方式”とがありますが、錠剤・カプセルなどの包装には真空ドラム成形方式を適用する例が多くなり、深絞り成形が必要とされるものに圧空方式が適用されます。真空成形は圧空成形より厚さ分布が劣っており、真空ドラム方式にはシートの加熱温度管理が容易、成形後は成形ドラムのポケットに保持されたまま冷却されるためシートの収縮の発生を抑えることが可能、圧空成形で必要な圧縮空気の管理が不要などの利点もあります。PVCとCPPの物性を成形性に関係から比較すると、成形温度範囲はPVCシートよりCPPシートの方が狭い、CPPシートはPVCフィルムと比較して比熱が大きく、熱しにくく冷めにくい、PVCシートと比較してCPPシートは熱伝導率が悪く、CPPシートは剛性が低いため、厚めのシートを使用しなければいけない等、一般的にCPPシートはPVCシートよりブリスター成形性に劣っているためいろいろな課題を解決しないといけません。PTPの蓋材フィルムとしては、一般にアルミ箔が使用されていますが、アルミ箔自体にはPTPシートとのヒートシール性がないため、アルミ箔にはヒートシールコーテイングが施されています。コーテイング材としては塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂などが使用されています。PTP用CPPシートは、単層CPPシートと多層CPPシートの2種類があり、厚さは、300μmが中心であるが、250μmのものもあります。最近では、PPをブリスター成形用のシートだけでなく、アルミ箔代替の蓋材としてタルク入りPPフィルムを使用したタイプも実用化されてきています。PVCシートの代替材料としては、CPP以外に、環状ポリオレフイン(COC)がある。COCは、成形加工性、防湿性、透明性、安全衛生性に優れており、熱収縮性が少ないためカールの発生が少なく、寸法安定性が高い特性をもっています。また、防湿性が格段に高いポリ三フッ化塩化エチレンも一部では実用化されています。

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